スクウェアの数あるRPGのラインナップの中でも最もマイナーではないか?と思わせるぐらい世間での印象度が薄かったこのソフト。
このソフト発売の2ヵ月後にはファイナルファンタジーが発売されたということも、そのことに関係しているのかもしれません。
ゲームのストーリーは当時はやった(現在もか?)「中世の剣と魔法の世界」というのもありがちのものだったのですが、このゲーム内では当時としては画期的なシステムが取り入れられました。
そのシステムとは、クイックセーブです。通常ですとディスクシステムのゲームはデータセーブをするときに、ディスクにいちいちアクセスするため時間がかかる。
ですが、この作品には、瞬時にデータを一時保管することが出来るため、快適なゲームが楽しめるのですよお客サン。
また、フィールド上ならどこでもセーブすることができるという、FFでもおなじみの機能もついていて、かなりの、親切設計といえるでしょう。
ですが、そこまでの親切設計にした理由があって、それは、雑魚敵との戦闘のシビアさにあります。
フィールド上に敵がグラフィックで描かれており、どんな種類の敵がうろついているのかが分かるようになっています。
しかし、敵の数は実際に戦闘を開始するまで分からないようになっています。戦闘シーンは「イース」タイプのものになっているのですが、最高で敵が10匹ぐらい出てくる上に、一画面上で戦うため、下手をすれば敵に囲まれてしまい、本来レベル的には負けるはずのない敵にやられてしまうこともあります。
しかも、この主人公はかなりの男気があり、逃げるというコマンドがないので、どんなにピンチに折り入っても戦い続けるしかありません。そのため、このゲームの戦闘での緊張度はかなりのものです。
全体的に見て、佳作といえる出来だったと思いますが、階段の昇り降りの「かいだん」コマンドだけでなく、城や町に「はいる」というコマンドまであるなど、ちょっと、うざったく感じる面も多かった。
システムや演出の単純さや、そのありがちなシナリオなど、システム・演出重視、何かをやってくれるスクウェア、のイメージから遠く、スクウェアらしくないゲームといえるかもしれません。
ただし、決してゲームがつまらないというわけではなく、シンプルイズベストという言葉もある通り、ゲームとして佳作の部類に入る良い作品だと思います。
発売された媒体がディスクシステムなだけに現在、プレイできる方は限られてくるのが残念と思いますが。
|